🇺🇸 Airplay (エアプレイ)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

Airplay (ロマンティック)

1980年 1stアルバム

 エアプレイは米国のAORユニットで、スタジオミュージシャン/プロデューサーとして活躍していたデヴィッド・フォスター(Key)とジェイ・グレイドン(Vo/Gt)が意気投合して、トミー・ファンダーバーク(Vo)を加えて結成。1作限りの限定ユニットとして活動しました。レコーディングには彼らの人脈を活かしてTOTOのスティーヴ・ルカサー(Gt)やジェフ・ポーカロ(Dr)、スティーヴ・ポーカロ(Key)にデヴィッド・ハンゲイト(B)、他にTOTO以外のミュージシャンも数多く参加しています。

 オープニング曲「Stranded」はイントロからアカペラでハイトーンを聴かせます。アメリカンらしくカラッとして爽やかで、演奏もキレがありますね。サポメンの影響かTOTOのハードロックナンバーっぽい。笑 「Cryin’ All Night」はノリの良いポップな楽曲。ギターは少しハードでソリッドですが、カラフルなシンセによる味付けがポップな印象に仕上げています。続く「It Will Be Alright」はメロディアスなバラードで、しっとりとしたムードに煌びやかなシンセが彩りを与えます。コーラスワークが上手いです。「Nothin’ You Can Do About It」は華やかなホーンで幕開け。歌が始まると、ジェフ・ポーカロの叩くシャッフル・ビートで心地良く聴かせてくれます。お洒落で大人びた雰囲気の良質なポップスです。TOTOに求める楽曲がエアプレイで聴けるという。笑 そして「Should We Carry On」はメロウなバラードです。優しく落ち着いた雰囲気。
 アルバム後半は「Leave Me Alone」で幕開け。軽快なダンスチューンかと思いきや、爽やかに駆け抜けるロック曲に。程よくハードで、カラッとして底抜けに明るい雰囲気です。間奏ではトーキングモジュレーターを使ってワウワウ唸っています。「Sweet Body」は結構重低音の効いたハードな演奏…でもリズミカルなので自然と身体が動き出します。歌メロもキャッチーですね。続いて「Bix」は華やかなホーンで幕開け。ファンクっぽい横ノリの心地良いリズムに、ソウルフルな歌など黒っぽい雰囲気。キャッチーで聴きごたえがあります。「She Waits For Me」は軽快ですがメロディアスな側面も。大人びた雰囲気ですが、ひと昔もふた昔も前の邦楽っぽいメロディは少し時代を感じさせます。最後の「After The Love Is Gone」はアース・ウィンド・アンド・ファイアーへの提供曲のセルフカバー。黒っぽいコーラスワークとメロウな演奏で落ち着いた雰囲気です。

 ポップな楽曲の数々は流して聴くのに心地良いですが、少し時代を感じるかも。サポメンだけでなく楽曲の雰囲気もまんまTOTOなので、TOTOが好きな人は聴いてみても良いでしょう。

ロマンティック(期間生産限定盤)
Airplay
 
 

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