🇺🇸 Carole King (キャロル・キング)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

Tapestry (つづれおり)

1971年 2ndアルバム

 米国ニューヨーク出身のシンガーソングライター、キャロル・キング。1942年2月9日生まれ。何度かの挫折を経て大成功した苦労人です。
 1958年に16歳で歌手デビューするもヒットに恵まれず挫折。後にジェリー・ゴフィンと結婚し、夫婦で1960年代にヒット曲をいくつかチャートに送り込みます。しかしビートルズはじめブリティッシュ・インヴェイジョンにより人気に翳りが出て、ジェリー・ゴフィンとも1968年に離婚。バンド名義でアルバムを出した後、1970年には1stアルバム『ライター』を引っさげて再度ソロデビューをします。そして翌年に、ルー・アドラーのプロデュースで本作が大ヒット。全世界累計2500万枚以上を売り上げ、米国では15週連続1位を獲得するなど大成功を収めました。本作の後もヒットを飛ばしたそうです。シンガーソングライターブームを牽引しました。

 大成功した名盤は「I Feel The Earth Move」で開幕。オープニングに相応しい爽快なポップ曲です。ジャジーで軽快なピアノが気持ち良いノリを生み出し、そしてキャロルのポップな歌メロも耳に残ります。続く「So Far Away」はピアノの優しい音色に乗せて、しっとりとした切ない歌を披露。メロディラインが美しく、じっくり聴き浸れる1曲です。全米1位を獲得した「It’s Too Late」は本作のハイライト。メロウで落ち着いていますが、口ずさみたくなるようなキャッチーなサビメロが素晴らしく、それでいて切なさを含んでいて胸に染み入ります。名曲です。続いてピアノ伴奏に乗せて歌う「Home Again」もゆったりとしていて、メランコリックな歌に癒されます。途中ドラムが加わり楽曲を盛り上げると、キャロルの歌も感情的に。良い楽曲なのですが2分半しかないので、もっと聴きたいと思わせます。「Beautiful」は陰のある雰囲気。陰鬱さもありますが、リズミカルなサウンドは意外にノリが良く、またメロディアスで大人びた歌で魅せてくれます。そして「Way Over Yonder」は3拍子の心地良いリズムに乗せて、ゆったりとした歌で癒してくれます。ソウルフルなバックボーカルやサックスも聴きどころ。
 ここからレコード時代のB面に突入。名曲「You’ve Got A Friend」で幕を開けます。憂いを帯びた歌は切なく、ピアノ伴奏やヴァイオリンがメロディアスな歌を引き立てています。しんみりと聴けます。なお数多くのアーティストがカバーしており、特に同年リリースされたジェームズ・テイラーのカバーは全米1位を取りました。「Where You Lead」は前曲の切ない気分から切り替えて、ほのぼのとして明るくポップな雰囲気です。バックボーカルとの掛け合いや、ハミングも爽快ですね。続く「Will You Love Me Tomorrow?」は、1960年にジェリー・ゴフィンと作った楽曲のセルフカバー。ゆったりとした曲調で、ピアノとアコギの音色も心地良い。「Smackwater Jack」はリズミカルでノリの良い楽曲。エレピが印象的なご機嫌サウンドに、歌もコーラス陣が豪華。明るい気分になれます。そして表題曲「Tapestry」。しっとりとしてメロディアスな歌を聴かせる楽曲で、ピアノの美しい音色が特に魅力的です。「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」もピアノ演奏が美しく、感傷的な歌とのハーモニーがとても染み入ります。

 魅力的なポップメロディの宝庫。全体的に穏やかな曲調なので、朝の目覚めのBGMにもぴったりですね。なんとなく聴きたくなることの多い作品で、女性ソロシンガー作品の中では屈指の名盤だと思っています。

Tapestry
Carole King
 
 
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