🇺🇸 Janis Joplin (ジャニス・ジョプリン)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

Pearl (パール)

1970年 2ndアルバム

 米国テキサス州出身の女性ロックシンガー、ジャニス・ジョプリン。本名ジャニス・リン・ジョプリン、1943年1月19日生まれ、1970年10月4日没(享年27歳)。酒やけのしゃがれ声で、しかしパワフルな歌唱が特徴的です。
 本作はポール・A・ロスチャイルドによってプロデュースされましたが、リリース時にはジャニスはこの世にはいませんでした。かねてより麻薬の常習者でかつアルコール依存もあり、死亡原因はヘロインの過剰摂取だったといいます。ジャニスが亡くなる2週間前にはジミ・ヘンドリックスが、そして翌年にはドアーズのジム・モリソンがアルコールや薬物の過剰摂取で相次いで亡くなり、1960年代末のカリスマ達が一斉に去って一つの時代が終わりを告げました。
 名義はジャニス・ジョプリンですが、演奏を彩るのはフル・ティルト・ブギー・バンドと名付けられたバックバンド。リチャード・ベル(Pf)、ケン・ピアソン(Key)、ジョン・ティル(Gt)、ブラッド・キャンベル(B)、クラーク・ピアソン(Dr)のラインナップで、その他にもミュージシャンを招いています。

 オープニングを飾る「Move Over」は名曲。シンプルながらノリの良いサウンドに乗せて、ジャニスのしゃがれ声による力強い歌唱に圧倒されます。そんなジャニスの歌唱に合わせてサウンドも盛り上がっていきます。続く「Cry Baby」は泣き叫ぶかのような歌が凄まじい迫力。酒やけ声からは想像もつかないパワフルな歌声が突き刺さります。前2曲に圧倒された後は、穏やかなバラード「A Woman Left Lonely」。まったりとしたサウンドと優しい歌メロ。後半に向けて徐々に感情剥き出しに叫ぶ歌唱は、切なくて胸に響きます。オルガンとピアノによる演出も良いですね。続いて「Half Moon」はファンキーな1曲。グルーヴ感抜群のノリノリのサウンドが気持ち良いです。「Buried Alive In The Blues」はインストゥルメンタル。ファンキーな演奏がとてもカッコ良いですが、ジャニスが生きていたらここに歌が乗ったのかもしれません。
 レコードでいうB面、アルバム後半の幕開けは「My Baby」。ブルージーな楽曲に乗る歌唱が凄くて、ゴスペル風のコーラスも相まって歌に圧倒されます。「Me And Bobby McGee」はフォーキーで比較的シンプルな演奏にメロディアスな歌が映えます。優しい歌メロがとても魅力的。終盤はテンポアップして陽気なロックンロールに変貌します。続く「Mercedes Benz」はアカペラで歌う2分足らずの楽曲。ですが彼女の生々しい歌はとても迫力があります。「Trust Me」は哀愁たっぷりで、切実な歌唱が切ない気分にさせます。ラスト曲は「Get It While You Can」。終盤の泣きのギターが良い味を出していて、更に怒涛の歌唱で終わります。叫びが凄まじい迫力です。

 ジャニスはしゃがれ声のパワフルな歌唱で、強い存在感を放ちます。メロディが良く、良曲が詰まった好盤です。

Pearl (Legacy Edition 2CD)
Janis Joplin
Pearl
Janis Joplin
 
 
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