🇺🇸 Richard Hell & The Voidoids (リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズ)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

Blank Generation (ブランク・ジェネレーション)

1977年 1stアルバム

 リチャード・ヘル、本名リチャード・レスター・マイヤーズ。1949年10月2日生まれ。米国ケンタッキー州出身のパンクロッカーで、ボーカリスト兼ベーシストです。高校時代にトム・ヴァーレインと出会い1973年にテレヴィジョンを結成するも、1975年に脱退。同じ頃に元ニューヨーク・ドールズのジョニー・サンダースらとともにハートブレイカーズを結成しますが、1ヶ月で脱退。そして1976年、ロバート・クワイン(Gt)、イヴァン・ジュリアン(Gt)、マーク・ベル(Dr)を加えて自身のバンド、ヴォイドイズを結成して本作のリリースに至ります。リチャード・ゴッテラーによってプロデュースされました。しかし本作リリース後にヘル自身が脱退して活動停滞という、長続きのしない人のようです。
 芸名にヘル(地獄)を用いたり、ツンツンに逆立てた髪型や破いたシャツ等のルックスはセックス・ピストルズを筆頭に、後発のパンクバンドに大きな影響を与えました。

 オープニング曲は「Love Comes In Spurts」。短いイントロに凄まじい緊張感が走りますが、歌が始まるとノリノリのロックンロールに。歌声はヘタクソですが、メロディ無視のスタイルはパンクですね。「Liars Beware」もイントロのヘヴィなギターと、歌が始まってからの雰囲気が結構変わります。疾走感に溢れるロックンロールを展開します。「New Pleasure」は絡み合うツインギターの音色と、ねちっこく反復する歌詞が妙に印象的です。続く「Betrayal Takes Two」はブルージーな渋い1曲。じっくり聴かせる歌は、ヘタクソな歌声が際立ってしまいますが、それでも意外と聴けますね。「Down At The Rock And Roll Club」は開幕から疾走感に溢れた爽快なナンバー。終始勢いに満ちています。続いてひねたメロディをヘタクソな歌声で歌う「Who Says?」で前半は終了。
 レコード時代のB面、アルバム後半は表題曲「Blank Generation」で開幕。ギターでザクザクと刻んだ後にメロウな雰囲気に変わると、ヘルの一本調子の歌声が響き渡ります。ほんのり哀愁漂うサウンドと合わさって妙に印象的です。「Walking On The Water」は淡々としたリズム隊に平坦なボーカルで冗長な感じですが、途中から加わる泣きのギターがとにかく渋い。哀愁とともに強い緊迫感を放ちます。牧歌的な「The Plan」を挟んで、ラスト曲は「Another World」。2~3分の短い楽曲の並ぶ本作において8分超の大作です。正直少し冗長な感はあります。

 歌はヘタクソですがノリの良いロックンロールが揃っていて、聴いていて中々楽しい作品です。

Blank Generation (40th Anniversary Deluxe Edition)
Richard Hell & The Voidoids
 
 

関連アーティスト

 リチャード・ヘルが所属していたバンド。

 
 マーク・ベル(Dr)が脱退後にマーキー・ラモーン(Dr)を名乗って加入。
 
 
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