🇯🇵 Ridil (リディル)

レビュー作品数: 1
  

同人作品:東方アレンジ

8246

2018年 8thアルバム

 Ridilは「ニシム監督」こと西村俊一が主催する同人サークルで、2014年に結成しました。作編曲や企画デザインなどを担うニシム監督と、総務担当の横綱童子を中心に、同人音楽のほか同人ゲームや同人誌制作等も行います。
 本作は第15回 博麗神社例大祭にて頒布されました。ボーカルは はに を起用し、はに×ニシム監督でハニシム(8246)のタイトルなのでしょう。柔らかいタッチの可愛らしいイラストは眠見すずね作。「東方フレンチポップス」と銘打たれた、他に見ない珍しいアレンジに惹かれて手にしたのがキッカケでした。出会ったのは本作頒布の2年後でしたが、その年に最も頻繁に聴いた東方アレンジが本作で、お気に入りの作品です。

 「メイガスナイト」をアレンジした「nuit des sorcières」で幕を開けます。6/8拍子のスウィングするようなリズムに乗せて、発音の良し悪しは分かりませんがフランス語詞でアンニュイに歌う はに のボーカルが心地良さを与えます。
 続く「Grâce à toi」は「亡き王女の為のセプテット」のアレンジ。跳ねるようなベースが心地良くも、全体的には落ち着いたジャジーな演奏で、ピアノが映えます。そして原曲譲りの魅力的なメロディを、儚げな声でアンニュイに歌います。これが実に魅力的なアレンジに仕上がりました。
 「Épines château」は「月時計 ~ ルナ・ダイアル」のアレンジです。ゆったりとしつつ、怪しげでダークさが漂う演奏。ですが透明感のある歌はダークに染まらず、儚く切ない雰囲気を醸し出します。
 「2h30」は「夜のデンデラ野を逝く」のアレンジ。プチプチとレコードのようなノイズを入れたイントロに、何となくレトロ感がありますね。歌が始まると、コーラスやシンセが幻想的な世界を演出、浮遊感があって心地良い気分に浸れます。
 続いて「ハルトマンの妖怪少女」をアレンジした「Le secret labo.」。冒頭から冷たい感覚を誘うジャジーな演奏と、気だるく憂いに満ちたボーカルがセンチメンタルな感じ。原曲のような激しさはありませんが、暗くてひんやりとした演奏は中々魅力的です。
 「Gran blue」は「有頂天変 ~ Wonderful Heaven」のアレンジ。ご機嫌なベースやドラムに、優しいタッチのジャズピアノが心地良い。低いトーンで憂いのある歌を聴かせますが、サビメロでは高いキーへと上げていき盛り上げます。
 ここから2曲は趣向を大きく変えます。まず「U.N.オーエンは彼女なのか?」をアレンジした「Prove Myself」は、ヴォコーダーを通したガサガサした歌で、そして演奏もメタリックなロックバンド風。ギターがヘヴィに重低音をかき鳴らしています。本作においては異色ですが、楽曲単体では原曲の持つ魅力も相まってカッコ良いです。
 最後の「よだかの星」は「あなたの町の怪事件」のアレンジで、本作唯一の日本語詞の歌を聴かせます。他のフランス語曲と同様アンニュイな歌唱スタイルは残りますが、シンセ全開のニューウェイヴ風味で、悠々としたギターソロはフュージョンっぽい。

 全体的にジャジーな演奏で、ジャズボーカルとしても聴けます。ゆったりとしたテンポですが短い楽曲が多くて、あっという間に終わってしまうのでリピート回数も多めです。笑

 
 
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