🇬🇧 Squackett (スクアケット)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

A Life Within A Day (ア・ライフ・ウィズィン・ア・デイ)

2012年 1stアルバム

 イエスのクリス・スクワイア(B/Vo)と、元ジェネシスのスティーヴ・ハケット(Gt/Vo)がタッグを組んだ、一作限りのコラボレーション。なおハケットのソロ作にはスクワイアが何度かゲスト参加しておりますが、それが契機だったんでしょうか。本作のプロデューサーはハケットソロでお馴染みロジャー・キング(Key)で、ジェレミー・ステイシー(Dr)、アマンダ・レーマン(Cho)らが参加しており、周りはハケット人脈ですね。漢字のようなジャケットが印象的です。

 表題曲「A Life Within A Day」で開幕。キャッチーでメロディアスなギターがイントロから惹き込ませます。そして一気にトーンが変わって重苦しい雰囲気の歌へ。これらが交互に出てきたあと、中盤疾走パートへ突入。速弾きの荒々しいギターとキーボード、ゴリゴリベースにバタバタと忙しないドラムなど、とてもスリリング。タイトルを冠するだけあってカッコ良いです。ちなみにハケット色が強い1曲です。「Tall Ships」は力強いリズム隊が特徴的なミドルテンポの楽曲。ベースがブイブイ唸りを上げ、スクワイアの存在感が目立ちます。続く「Divided Self」は明るいトーンのギターが気持ち良い。ポジティブな雰囲気で、これはスクワイア色が強いというかイエスっぽいかな?ハケットメインの歌はキーが低いですが、高音域のボーカリストで爽やかさを押しても良かったかもしれません(意訳:ジョン・アンダーソンに歌って貰いたかった)。「Aliens」はスクワイアの渋い声が響き、低い声で歌う瞬間は憂いを帯びていますが、サビメロは比較的晴れやかでキャッチーな印象。アコギ中心の心地良い音色ですが、時折入るエレキギターも魅力的です。そして中盤のハイライト「Sea Of Smiles」は分厚いコーラスワークで始まります。民族音楽っぽい音色を鳴らしながら、バッキバキのベースが際立ちますね。歌メロはサビに向かってどんどん明るく盛り上がっていき、ドライブ感のある演奏にもワクワク。スクワイアのカラーが出た、キャッチーで爽やかな楽曲です。「The Summer Backwards」はまったりとしたアコギから幻想的な楽曲を展開。ハケットらしい楽曲ですが、ハケットとスクワイアの歌声の相性も良いですね。「Stormchaser」は一転してメリハリの効いたハードロック曲。演奏は輪郭がはっきりしていて、特にベースはゴリッゴリ。ですが歌声にエフェクトをかけてぼんやりとさせている点にハケットのカラーが出ています(というかハケットの楽曲にスクワイアの強烈なベースが加わった、という方が正しいかも)。「Can’t Stop The Rain」はスクワイアの穏やかな歌が優しいですね。次曲と組曲になっていて、まったりとメロウな雰囲気ですが終盤は緊張感を高めたうえで次曲「Perfect Love Song」へと繋ぎます。そしてエスニックな雰囲気を持つメロウな楽曲を展開。ハケットのギターもご機嫌です。

 スクワイアの陽とハケットの陰の要素がうまくミックス。いくつか魅力的な楽曲もあり、名前負けしない良いコラボレーションだったのではないでしょうか。

A Life Within A Day
Squackett
 
 

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