🇬🇧 The Police (ザ・ポリス)

レビュー作品数: 6
  

スタジオ盤

Outlandos D'Amour (アウトランドス・ダムール)

1978年 1stアルバム

 イングランドのポストパンクバンド、ポリス。メンバーはスティング(Vo/B)、アンディ・サマーズ(Gt)、スチュワート・コープランド(Dr)のトリオ編成で、1977年に結成しました。アンディ・サマーズは本作発表時35歳、他2人も20代後半と遅咲きのデビューですが、皆がバンドなり音楽経験者。メンバーは元々ジャズやプログレッシヴロック界隈の出身で基本スキルは高いのですが、能ある鷹は爪を隠すかのように、最初はパンクバンドを装いテクニックを隠してデビューしました。

 ポリスのセルフプロデュース作となる本作は、パンクロックとレゲエという、当時最も尖っていた音楽ジャンルをうまく吸収してロックと融合を果たし、独自のサウンドを展開します。同じ歌詞の反復が数多く見られ、シンプルでキャッチーで耳に残りやすい。スティングは元教師だったそうで、シンプルな歌詞もあえて狙ってのものなのかもしれません。全体的にアップテンポの楽曲が多く、流し聴きでも気分が高揚します。

 開幕「Next To You」は軽快なパンク曲。勢い任せな1曲ですが、これがポリスのオープニング曲の中では一番好みです。スティングの怒気を含んだ歌、オカズの多いコープランドのドラム、サマーズの間奏のギターソロ等、色々と魅力が詰まっています。続く「So Lonely」はレゲエのリズムを取り入れた楽曲です。ゆったりとしたレゲエパートはサビで爆発しますが、エネルギッシュなサビの対比が良いですね。次作ではこのレゲエ路線を極めることになります。そして「Roxanne」は娼婦のことを歌ったラブソングです。これがずば抜けた名曲。単調だけど哀愁のあるギター、ジャズ寄りのドラムの裏でベースが唸る。そしてキャッチーな歌メロがとても魅力的です。続く「Hole In My Life」は独特のドラムリズムが心地良く、単調ですが中毒性があります。「Peanuts」は疾走感が気持ち良いパンク曲。メンバーの演奏も楽しそうです。
 アルバム後半は「Can’t Stand Losing You」で始まります。哀愁漂うメロディアスな1曲で、反復される歌詞はやけに耳に残りますね。「Truth Hits Everybody」はどことなく影のある疾走曲。緊迫感のある演奏に痺れます。続く「Born In The ’50s」は他と少し違う雰囲気があります。レトロ感があるのかな。バキバキのベースがカッコいいです。「Be My Girl – Sally」は軽快な1曲ですが、ナレーションが間に入る独特な1曲。そしてラスト曲「Masoko Tanga」はレゲエ風味の1曲。歌はつまらないのですが、演奏があまりに強烈。細かく刻むスティングのベースが凄いし、コープランドのドラムもハイテンション。サマーズのギターはこれら2人のバランスを取ることに専念しているようです。

 アルバムの冒頭3曲に名曲が集約されていますが、他にもヒットシングル「Can’t Stand Losing You」等、パラパラと名曲が散見されます。ポリスと言えば次作『白いレガッタ』か『シンクロニシティー』が代表作ですが、個人的にはこれが一番好きで一番よく聴きます。ポストパンク化する前のパンクアルバム、こちらもオススメです。

Outlandos D’Amour
The Police
 
Reggatta De Blanc (白いレガッタ)

1979年 2ndアルバム

 「白人レゲエ」を意味するタイトルがつけられた2ndアルバム『白いレガッタ』。『シンクロニシティー』と並ぶポリスの代表作で、入門にオススメです。
 ジャケットアートは前作を踏襲していますが、楽曲についてはパンク要素は薄まり、タイトルどおりレゲエ色の強まったロック作品に仕上がっています。手数の多いドラムなど、インスト曲ではテクニックが小出しにされてて、能ある鷹であるポリスの本性が出始めた感じがします。ポリスとナイジェル・グレイの共同プロデュース。

 オープニングから、キラーチューン「Message In A Bottle」が光ります。漂流した島で、SOSのメッセージをボトルに乗せて孤独を訴えるというストーリーで、これが痺れる名曲。アンディ・サマーズのギターが奏でるイントロはゾクッとするし、スチュワート・コープランドのドラムはとてもスリリングで聴きごたえがあります。そしてスティングの奏でるベースラインは強調されていてインパクトがあるし、歌もキャッチー。続く表題曲「Regatta De Blanc」はインストゥルメンタルで、グラミー賞最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス受賞作品。軽快なんですが、その中で特にドラムが凄まじい緊張感を生み出しています。「It’s Alright For You」は軽快な疾走曲。これも名曲です。パンキッシュですが、パンク全開の前作に比べるとかなり洗練された印象を持ちます。「Bring On The Night」はゆったりとした雰囲気ながらも、演奏には緊張感があるように思います。緊張感といえば、次曲「Deathwish」で緊張感のピークを迎えます。歌が緊張を和らげようとするもそれを覆い隠せない、殺気とも言える凄まじく張り詰めた空気をひしひしと感じます。
 アルバムはレコードでいうB面、後半に突入。レゲエのリズムで浮遊感のある「Walking On The Moon」はシングルヒットしました。アルバム前半の緊張感はここでようやく休まります。笑 「On Any Other Day」はパンク風味のノリの良い楽曲で、コープランドがボーカルを取っています。少しハードなギターが聴けます。続く「The Bed’s Too Big Without You」は哀愁のあるレゲエ曲で、反復される演奏、特にベースラインが強烈で耳に残ります。シンセベースが独特の空間を作り出す「Contact」、ピアノ伴奏が主体の「Does Everyone Stare」と続き、ラストは「No Time This Time」。バタバタと慌ただしい疾走曲ですが、スカッとした気分でアルバムを聴き終えることができます。

 レゲエをうまくロックに取り入れた作品ですが、緊張感溢れる演奏がスリリングでレゲエに抵抗感のある人でも十分に楽しめる作品です。

Reggatta De Blanc
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Zenyatta Mondatta (ゼニヤッタ・モンダッタ)

1980年 3rdアルバム

 アルバムタイトルはスチュワート・コープランドによる造語らしく、由来は諸説ありますが「銭やったもんだった」という説も。笑 レゲエ要素を盛り込んだロックの傑作である前作と、シンセを導入し大きく変化する次作との間にある過渡期の作品です。前作同様にポリスとナイジェル・グレイの共同プロデュース。

 「高校教師」という邦題で有名な「Don’t Stand So Close To Me」を収録しています。これは元小学校教師のスティングが、教育実習のとき15歳の子を担当したときの体験を元にした楽曲らしいのですが、意味深ですね。レゲエ風のリズムで低いトーンから始まりますが、途中から明るいトーンに変わり、とてもキャッチーな歌が展開されます。続く「Driving To Tears」は緊迫感に満ちた演奏が聴きどころ。但しメロディは弱めです。「Canary In A Coalmine」はアップテンポ曲で、明るく陽気な演奏が心地良いです。また「Bombs Away」も明るい雰囲気の楽曲。旧ソ連のアフガン侵攻がテーマだそうですが…。間奏の、インド音楽のようなエキゾチックなギターソロが良いです。
 アルバム後半は「De Do Do Do, De Da Da Da」で始まりますが、これがキャッチーでとても良い。意味のない言葉で言葉に縛られない思いを伝えようとする、そんな歌詞になっています。なお、本作には収録されていないものの、来日時には日本語版も出たようで(邦題:ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ)、スティングがたどたどしい日本語で歌うのが微笑ましく一聴の価値ありです。怪しい雰囲気を放つインストゥルメンタル曲「Behind My Camel」を挟んで続く、明るい雰囲気の「Man In A Suitcase」等が聴きどころでしょうか。

 「Don’t Stand So Close To Me」や「De Do Do Do, De Da Da Da」が突出して良いのですが、アルバム全体でみると勢い任せな楽曲で牽引するでもなく、メロディに関してもあまりフックがなく、単調な感じが否めない作品です。単調なリズムの反復による中毒性を狙ったのかもしれませんが、メロディが弱くて退屈な印象を強めてしまっています。また3曲もあるインストゥルメンタルも効果的に使えば良いのですが、本作では逆に冗長さを増してしまっているのが残念。

Zenyatta Mondatta
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Ghost In The Machine (ゴースト・イン・ザ・マシーン)

1981年 4thアルバム

 シンセサイザーやホーンを導入して、音楽性が大きく変わった4枚目。プロデューサーにヒュー・パジャムを迎え、ポリスと共同プロデュース。ヒュー・パジャムは、フィル・コリンズの大ヒットにも貢献した名プロデューサーで、ポリスの次作の大成功もこの人の貢献があったと思われます。
 デジタル数字風にメンバーを模したジャケットアートや、全体的に華やかなサウンドはまさに1980年代といった趣です。しかし歌われているテーマは重く、テクノロジーに支配された現代社会への批判を歌っているようです。ちなみにスティング、アンディ・サマーズ、スチュワート・コープランド皆がクレジットにキーボードとあり、自身の楽器だけでなく多彩な才能を見せます。

 1曲目「Spirits In The Material World」からシンセサイザーで華やかな変化を感じさせながら、トーンは暗い幕開けです。重苦しい雰囲気を作り出すシンセの裏でベースの存在感も大きい。続いてポップでド直球なラブソング「Every Little Thing She Does Is Magic」。優しいサウンドは前曲の重苦しさを吹き飛ばします。続く「invisible sun」は北アイルランド紛争をテーマにした重厚な楽曲です。シンセが不穏な空気感を作り、サビ前で激しくなりますが重苦しい1曲です。「Hungry For You (J’aurais Toujours Faim De Toi)」は華やかなサウンドですが、短いフレーズの反復はこれまでのポリスのスタイルが貫かれていますね。「Demolition Man」も、ひたすら反復される特徴的なベースラインが印象に残る1曲。後半はスリリングな演奏パートが延々と続きます。
 アルバム後半の幕開けは「Too Much Information」。サウンドは華やかな1980年代サウンド全開ですが、怒気を含んだワイルドな歌唱に初期2作を彷彿とさせます。続く「Rehumanize Yourself」はスリリングなドラムが聴きどころ。疾走感があって、初期作品のような楽しさがあります。華やかな「One World (Not Three)」を挟んで、本作のハイライト「Omegaman」。アルバム後半の明るい雰囲気に影を落とす、シリアスで非常に緊張感のある楽曲です。疾走曲ですが、爽快感ではなく焦燥感を抱きます。そして続くメロディアスな「Secret Journey」を挟んで、ラスト曲「Darkness」は哀愁を漂わせ、暗鬱な感じにアルバムを締めくくります。

 シンセサイザーを全面的に取り入れ、華やかなサウンドも奏でますが、重苦しい重厚な楽曲も多いです。クオリティは次作に譲りますが、次作のサウンドの基礎を築いた作品でしょう。

Ghost In The Machine
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Synchronicity (シンクロニシティー)

1983年 5thアルバム

 ポリスのラストアルバム『シンクロニシティー』。ビルボードチャートで17週連続1位を記録し、売上枚数も2000万枚以上という、1980年代のアルバムでも指折りの大ヒット作となりました。本作を最後にバンドは解散。元々ケンカが絶えなかったそうですが、バンドの不仲、特にスティングとスチュワート・コープランドの亀裂が決定的だったようです。そんなわけでポリスは短い活動期間を終えてしまいましたが、ロック史には大きな功績を残しました。彼らの活動停止と前後して、英国におけるニューウェイヴ/ポストパンクムーブメントも終息に向かったようです。

 前作に引き続き、ポリスとヒュー・パジャムの共同プロデュース作。
 ユングの心理学用語から名前をとった表題曲は「Synchronicity I」と「Synchronicity II」に分かれていて、本作のオープニングを飾るのは「Synchronicity I」。前作に引き続きシンセサイザー全開で、ポリリズムを用いた複雑なリズムによって凄まじい緊張感を放つスリリングな1曲です。コープランドのドラムは、疾走曲では尋常でない緊張感を出してきますね。とてもカッコいい。続く「Walking In Your Footsteps」はアフリカ音楽のリズムを取り入れた神秘的な楽曲。当時ワールドミュージックへの傾倒が流行だったようで、ポリスも例に漏れず流行を取り入れました。縦横無尽に動き回るベースラインが特徴的な「O My God」を挟んで、狂気に満ちた「Mother」。怪しい演奏をバックにヒステリックに歌うのはスティングではなくアンディ・サマーズ。「Miss Gradenko」を挟んで始まる「Synchronicity II」もスリリングな1曲。「I」に比べるとメロディに重点を置いているようでポップな印象も抱きますが、演奏は緊迫感に満ちていて、ギターとドラムが良い味を出しています。
 アルバム後半は「Every Breath You Take」で幕開け。「見つめていたい」という邦題で知られるポリスの代表曲です。シンプルなベースラインと囁くような優しい歌唱が印象的なラブソング。ですが実のところストーカーの曲だという…。有名なだけあって、とても良いバラードです。アウトロのコーラスも心地良い。続く「King Of Pain」もヒット曲。シンプルな演奏に乗せてスティングのメロディアスな歌がしんみりと響き渡ります。徐々に盛り上がっていく展開はアツいものがあります。「Wrapped Around Your Finger」でもメロディアスな歌をしっとり聴かせ、エスニックな雰囲気を持ちながら静けさを感じさせる「Tea In The Sahara」。ラスト曲はジャジーな雰囲気漂う「Murder By Numbers」。人殺しなんて簡単さと歌い、その最高峰は政治家だという社会批判を込めた歌でアルバムを締めるのでした。

 前半はアップテンポ寄り、後半はしっとり聴かせる感じ。全体的にバラエティに富んでおり、これまでの様々なチャレンジを彼らなりに消化した、まさに集大成と呼ぶべき作品です。個人的な好みでは最高傑作は1stに軍配を上げますが、数多くのヒットシングルを生んだ本作はキャリアで最も完成度の高い作品だと思います。

Synchronicity
The Police
 
 

ライブ盤

Live! (ポリス・ライヴ)

1995年

 『白いレガッタ』リリース後の1979年のライブを収録したディスク1、『シンクロニシティー』リリース後の1983年のライブ収録のディスク2で構成される変則ライブ盤です。1作品で2度おいしい。時期が異なるライブではありますが、一部曲目が被っていたりするので、聴き比べても面白いかもしれません。解散から実に10年以上の時を経てリリースされた本作。出来は良いので、出し惜しみせずに全盛期に出しておけば良かったのではと思ってしまいます。

 1枚目の1979年のライブは全体的にエネルギッシュで、スピード感の増した演奏が展開されます。テクニックに定評があるポリス。即興も交えた演奏は、他のパンクバンドやポストパンクバンドとは一線を画しています。
 「Next To You」でライブは開幕。スタジオ盤より前のめりに疾走して迫力満点です。続いて疾走曲「So Lonely」。スタジオ盤だと大人しい印象のアンディ・サマーズですが、ライブでの荒々しく切れ味鋭い演奏に彼のアツさを感じます。終盤はライブならではの長尺アレンジで楽しませてくれます。続いてキレッキレのパンク曲「Truth Hits Everybody」を挟み、レゲエ曲「Walking On The Moon」。スチュワート・コープランドの手数の多いドラムはテクニカルで聴き惚れます。音数が少ないからスティングのベースも際立ちますね。怪しげな「Hole In My Life」は、グニャグニャしたギターとは対照的に、ベースがはっきりした輪郭を与えています。終盤で観客を煽って盛り上がると、続くは疾走曲「Fall Out」。緊迫感のある演奏バトルが繰り広げられます。しっとりとした雰囲気の「Bring On The Night」は、間奏のワイルドなギターソロが聴きどころですね。続いて名曲「Message In A Bottle」が素晴らしい。雰囲気作りに専念するギターと、スティングが歌っているバックで強烈な緊張感を生み出す好戦的でテクニカルなドラム。とてもスリリングです。「The Bed’s Too Big Without You」も後半の即興演奏がスリリングで面白く、歌はおまけです。笑 続く「Peanuts」は疾走するパンク曲。荒々しくて迫力があります。「Roxanne」は名バラード。スティングの歌が主導するメロディアスな楽曲ですね。シンプルなサウンドで、意外とパンキッシュな演奏です。「Can’t Stand Losing You/Regatta De Blanc」は、「Can’t Stop Losing You」の間奏パートに「Regatta De Blanc」を内包した演奏。本作のハイライトです。前半はブリブリ唸るベースと、レゲエ風のギターのカッティングが心地良く、中盤はコープランドの手数の多いスリリングなドラムが非常に魅力的です。観客を煽るのもライブの醍醐味ですね。終わった後の大歓声が凄まじい爽快感です。歓声の後始まる「Landlord」は本ライブで一番速い高速パンク曲です。続く「Born In The 50’s」も速めの演奏で、これも大歓声。そしてラストは「Be My Girl – Sally」で締めますが、途中のトークはさておき、ラスト曲に相応しい疾走感と「Won’t you be my girl」のわかりやすい連呼。そして「Next To You」を1フレーズだけ奏でて終了。爽快感溢れるライブでした。

 2枚目の1983年のライブはサポートメンバーが加わって、コーラスやシンセなど手厚い構成。しっとりとした楽曲も増え、アップテンポとうまく緩急をつけています。
 初っ端から「Synchronicity I」「Synchronicity II」の2曲を続けざまに展開。メタリックで緊張感に満ちた演奏に圧倒されます。「II」に入るとメロディアスなパートへ。2曲通してサマーズのギターはかなり荒々しくメタリックで、迫力満点です。しっとり聴かせる「Walking In Your Footsteps」はサポートのコーラスが手厚い。続く「Message In A Bottle」で再びテンションを上げていきます。スリリングですが、でも1枚目のライブの方が緊張感は上ですね。「O My God」で観客を煽ったあと始まる「De Do Do Do, De Da Da Da」。『ゼニヤッタ・モンダッタ』自体はあまり好みではありませんが、このキャッチーな名曲を生み出したことは大きな功績ですね。そして、静かに聴かせる神秘的な「Wrapped Around Your Finger」、ジャジーな「Tea In The Sahara」と、しっとり聴かせる楽曲が続きます。「Spirits In The Material World」は原曲はシンセ全開ですが、このライブではシンセパートがギターに替わっていてまるで別の楽曲。私は原曲の方が好みかな。
 ここからはヒット曲のオンパレードです。メロディアスな「King Of Pain」では観客が大合唱。間奏でメロディを奏でるギターソロも美しいです。「Don’t Stand So Close To Me」も明るいメロディラインが魅力的。一緒に歌いたくなります。そしてポリスと言えばこの曲「Every Breath You Take」。原曲に忠実ですが、サポートのコーラスによってより魅力的に仕上がっています。続いて名バラード「Roxanne」では後半に即興的な要素が入ります。そして「Can’t Stand Losing You/Regatta De Blanc」は1枚目のライブと同様の構成で、この2曲の組合せはライブの定番なのでしょう。緊張感は変わらず、スリリングな演奏と即興で楽しませてくれます。アンコール曲は「So Lonely」。レゲエだけでなくワールドミュージックなど色々な音楽を吸収し、成長したポリスが放つ初期レゲエ曲はレゲエ色が薄まっていました。でも名曲なのは変わらずですね。

 勢いがあって元気を貰える1枚目、緩急あって名曲揃いのオールタイムベスト的な2枚目。どちらも聴きやすい良ライブ盤ですので、スタジオ盤で楽しんだ方は是非聴いてみると良いでしょう。

Live!
The Police
 
 
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