🇬🇧 Everything But The Girl (エヴリシング・バット・ザ・ガール)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

The Language Of Life (ランゲージ・オブ・ライフ)

1990年 5thアルバム

 エヴリシング・バット・ザ・ガール、略称EBTG。イングランド出身の音楽ユニットで、ネオアコの代表的グループとして知られます。トレイシー・ソーン(Vo)と、ベン・ワット(Gt/Key/Vo)の2人組で、1982年に結成し2000年に解散。2人は解散を前後して3人の子をもうけ、2009年に結婚します。
 彼らを知ったのはポストパンクやネオアコの文脈ではなくて……私はGARNET CROWという日本の音楽ユニットが大好きなのですが、彼らのアルバムジャケットがまさに本作のオマージュで、そこから逆輸入でEBTGを知りました。
 本作はジャズ界の巨匠マイルス・デイヴィスをはじめ有名どころを手掛けたトミー・リピューマのプロデュース。中身もジャズですね。数多くのサポートミュージシャンを招いて制作されています。

 「Driving」で開幕。美しいコーラスが左右から響き、メロディアスな歌が展開されます。まったりとしたサウンドはシンセで彩られています。唸るベースがメリハリをつけ、サックスの音色がムーディ。「Get Back Together」はメロウなギターとグルーヴィなベースを中心に心地良いサウンドを作ります。トレイシーとベンのデュエットが絡み合います。まったりとした歌が心地良い「Meet Me In The Morning」を挟んで、「Me And Bobby D」はジャジーな楽曲。ドラムが心地良いリズムを刻み、ベースがグルーヴ感を生み出し、そしてメロウなサックスがどことなく色っぽい。トレイシーの歌声もこのジャズ曲に合う渋さを出した歌唱。なかなか良い楽曲です。表題曲「The Language Of Life」はスローテンポで奏でられる1曲。メロウでまったりとしています。ホーンとピアノが良い味を出しています。「Take Me」で少しテンポを上げて爽やかな印象。サックスの音色が気持ち良い。「Imagining America」は動き回るベースが印象的。シンセのつくる神秘的な雰囲気に少し古臭さを感じたり…。トレイシーの歌い回しが耳に残る「Letting Love Go」を挟んで、キャッチーな「My Baby Don’t Love Me」でポップさを出してきます。ジャジーでしっとりした楽曲が多い中ではかなりキャッチーで聴きやすい1曲です。最後に「The Road」。静かで柔らかな楽曲を彩るサックスがたまりません。

 なまじ邦楽にも通じる親しみやすさがある分、その音や雰囲気には少し時代を感じます。メロウな楽曲群はあまり強烈な印象は残さないものの、流して聴くのに丁度良い心地よさがあります。

The Language Of Life
Everything But The Girl
 
 
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