入門盤5選:Hard Rock/Heavy Metal

ハードロック/ヘヴィメタル入門盤5選

Guns N' Roses (ガンズ・アンド・ローゼズ) | Appetite For Destruction (アペタイト・フォー・ディストラクション)
1987年 1stアルバム

 ハードロック、ヘヴィメタルの名盤は数多くありますが、まず1枚目はこちらをピックアップしました。デビュー作でいきなり全世界3000万枚以上を売り上げる恐ろしいアルバムで、本作でデビューしたガンズ・アンド・ローゼズはハードロック界最後の大物とも言われます。

 英国においてはハードロックの最盛期は1970年代でしたが、米国においては1970年代もエアロスミスやキッス等活躍したものの、1980年代に最盛期を迎えます。モトリー・クルーらに代表されるLAメタルや、ボン・ジョヴィらがヒットを飛ばしますが、見てくれは派手で攻撃的ですが実態はそうでもないバンドに対し、ガンズ・アンド・ローゼズは暴力・ドラッグ・アルコール等の問題を抱えたスキャンダラスなバンドで悪童として名を馳せ、その破天荒さはまるで1960年代のロックバンドのようでした。楽曲も、ハードロックにパンクの攻撃性を足したようなスリリングな仕上がりになっています。

 なおガンズ・アンド・ローゼズが本作でデビューした1987年という年はハードロックの大当たり年で、数多くの名盤が生まれています。英国から米国マーケットを目指したホワイトスネイクの『白蛇の紋章~サーペンス・アルバス』や、デフ・レパードの『ヒステリア』も同年に発表され、それぞれ驚異的なヒットを飛ばします。合わせて押さえておきたい作品です。
 
 
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Appetite For Destruction (Remastered)
Guns N’ Roses
 

Led Zeppelin (レッド・ツェッペリン) | Mothership (マザーシップ)
2007年 ベスト盤

 1968年に結成し1980年に解散するまで絶大な人気を誇ったハードロックバンド、レッド・ツェッペリン。総売上枚数は3億枚を超えるというモンスターバンドです。ハードロックの黎明期に現れて、ハードロックの方向性を指し示した元祖と呼ぶべきバンドです。
 ブルースに影響を受けた音楽で、4人の化学反応が起こした唯一無二のサウンド。聴けば聴くほど味わいのある奥深さに魅了されます。レッド・ツェッペリンに影響を受けたバンドも多く、レッド・ツェッペリンを知ることで他のバンドへの足掛かりにもなるかと思います。

 本作は解散後かなり経って発売されたベスト盤になります。評論本だと『レッド・ツェッペリン IV』や『レッド・ツェッペリン II』等々、コアなファンだと『プレゼンス』や『フィジカル・グラフィティ』だったりと、人によって名盤に挙げる作品が大きく異なるバンドです(ちなみに私は『聖なる館』派です。笑)。
 どの作品もクオリティが高いのでどれから入っても良いですし、『レッド・ツェッペリン I』から順に追っていっても良いですが、好みの曲に出会うために手っ取り早くベスト盤『マザーシップ』から入っても良いかもしれません。どのアルバムからも満遍なく名曲をピックアップしていて選曲がかなり良く、アルバムの流れも比較的自然なので、ベスト盤特有の「あの名曲がない」、「曲順が悪い」等の不満が少ないです。

 取っ掛かりには適したベスト盤ですが、もしベスト盤で気に入った方は是非オリジナルアルバムにも手を伸ばして頂きたいです。
 
 
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Mothership
Led Zeppelin
 

Deep Purple (ディープ・パープル) | Made In Japan (ライヴ・イン・ジャパン)
1973年 ライブ盤

 英国ハードロックの元祖的な位置づけではレッド・ツェッペリンとディープ・パープルがよく挙げられ、比較されることも多いです。レッド・ツェッペリンが渋さというか味わいのある奥深さが魅力であるのに対し、ディープ・パープルは単純明快でわかりやすく、取っつきやすさではディープ・パープルに軍配が上がります。
 クラシックに影響を受けたハードロックを展開するディープ・パープルは、様式美とも呼ばれるギターのスタイルを確立しました。またメンバーチェンジが激しく、抜けたメンバーがハードロックバンドを結成して名盤を残すなど、ハードロック界に多くの遺伝子を残しました。レインボーホワイトスネイクなど、ディープ・パープルのファミリーバンドを追うだけでもかなり楽しめるバンドで、ハードロック開拓にはもってこいです。

 本作はライブ盤ですが、ベスト盤と言ってもいいような選曲とクオリティの高さ。スタジオ盤の数倍迫力があるので、これを聴くとスタジオ盤が聴けなくなってしまうのが玉に瑕…。ハードロックのジャンルは演奏力の高いバンドも多く、ライブ盤も醍醐味の一つです。
 他のバンドだと、UFOの『UFOライヴ』や、シン・リジィの『ライヴ・アンド・デンジャラス』、またキッスやAC/DCも名ライブ盤を残しています。
 
 
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Made In Japan-2014 Remastered
Deep Purple
 

Scorpions (スコーピオンズ) | Blackout (蠍魔宮~ブラックアウト)
1982年 8thアルバム

 ドイツのハードロック/ヘヴィメタルバンドであるスコーピオンズは、1965年の結成から現在に至るまで解散せずに続くご長寿バンドです(2010年にはツアー後解散するという宣言もありましたが、ツアーが好評で解散撤回)。ロック不毛の地であったドイツにハードロック/ヘヴィメタルを根付かせた先駆者として、また世界的にも成功を得たバンドとしても知られています。

 本作はスコーピオンズの最高傑作であるだけでなく、ヘヴィメタルの入門盤としておすすめできる作品です。
 ヘヴィメタルと言えばザクザクゴリゴリのヘヴィなサウンドに、野太い声で叫び散らすようなイメージを勝手に抱いていたので、ヘヴィメタルの門を叩くには抵抗感がありました。しかし本作は、確かにルドルフ・シェンカーによるザクザクとした鋭利なギターはあるものの、クラウス・マイネの美しいボーカルがそのハードルを下げてくれます。またアップテンポだけでなく、哀愁あるバラードを得意とするスコーピオンズは、ヘヴィメタルバンドの中ではかなりメロディアスです。更に本作はトータル36分と短く、耳が痛くなる前にアルバムを聴き終えることができるという点でも、入門向きです。笑

 なお、スコーピオンズのリーダーであるルドルフ・シェンカーですが、実弟は天才ギタリストとして知られるマイケル・シェンカー。このマイケル・シェンカーの人脈からもハードロック/ヘヴィメタルの名盤を開拓できるため、合わせて押さえておきたいところです。

 ※Spotifyに1曲だけ登録があったので、それだけ登録しました。
 
 
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Blackout: 50th Anniversary Deluxe Edition (CD+DVD)
Scorpions
 

Metallica (メタリカ) | Master Of Puppets (メタル・マスター)
1986年 3rdアルバム

 1980年代の米国HR/HM界では、メインストリームをLAメタル等の華やかな音楽が席巻する一方で、アンダーグラウンドではスラッシュメタルというより攻撃的なヘヴィメタルが興っていました。NWOBHMとハードコアパンクのあいのこのような音楽性で、鈍重で攻撃性のあるギターリフを奏でながらも非常にスピード感のある楽曲を奏で、圧倒されます。

 メタリカはスラッシュメタルの代表格として知られ、他にスレイヤーメガデス、アンスラックスも合わせてスラッシュメタル四天王(Big 4)とも呼ばれています。本作はそんなメタリカが放った衝撃的な1枚で、ヘヴィメタル界隈では頂点または頂点に非常に近いところに位置する大名盤だと思います。非常に重厚なギターリフでサウンドも重たく、それでいながら構成が複雑な楽曲も含め8分超の楽曲を3曲も収録していてトータル55分というボリュームなので、ヘヴィメタルに耐性のない方にはなかなか重たいアルバムだと思います。しかし怒りのエネルギーに満ち溢れていて、気持ちよいくらいに殴り飛ばしてくれるこの作品はイライラを解消するのにもうってつけです。笑
 この魅力的なアルバムは、ヘヴィメタルを開拓する方はどこかで是非聴いて頂きたいです。
 
 
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Master Of Puppets (Remastered) [CD]
Metallica
 
 

ハードロック/ヘヴィメタル開拓のすすめ

 ハードロック/ヘヴィメタルのアーティスト一覧はこちらに纏めています。