Alternative Rock

オルタナティヴロック

オルタナティヴロックってどんな音楽?

 通称「オルタナ」、「オルタナティヴ」。
 「Alternative」とは「取って代わるもの」「型にはまらない」等を意味する語です。オルタナティヴロックとは、主流やメジャーシーンに取って代わるもの(≒反主流で非商業的音楽)、枠にとらわれない(≒これまでのジャンルに収まらない音楽的”その他”ジャンル)という意味合いがこもっています。カテゴライズの非常に難しいジャンルで、一定の音楽性を指す語でもなく、オルタナティヴロックという広いカテゴリーの中で更に細かいジャンルに細分化されています。元々ポストパンク/ニューウェイヴも雑多なジャンルを纏めて指した言葉でしたが、ポストパンク/ニューウェイヴに取って代わりオルタナティヴロックという言葉が1980年代半ば頃から使われ始めたようです。
 

オルタナティヴロック入門盤5選

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オルタナティヴロックのアーティスト一覧

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オルタナティヴロックの歴史

 1980年代のメジャーシーンはポップスやヘヴィメタルが占めていた一方で、アングラな世界ではパンクロックやポストパンク/ニューウェイヴを更に深化させ、ジャンルもどんどん細分化していきます。
 冷戦終結やソ連崩壊などの劇的な社会変化に、1980年代のポップやヘヴィメタルといった華やかな音楽は、非現実的で虚栄だったのでは?という疑問が若者たちの間で徐々に広がりつつありました。そんな中、グランジと呼ばれるノイジーな音楽を奏でて1980年代の音楽を否定したニルヴァーナが台頭し、1990年代初頭には彼らの「Smells Like Teen Spirit」とその収録アルバム『ネヴァーマインド』が大ヒットします。更にニルヴァーナの大成功を契機として、数多くのグランジバンドやその他アングラな音楽が一挙にメジャーシーンに溢れてヒットチャートを席巻するようになり、これまでメジャーだったヘヴィメタル等が衰退する逆転現象が起きます。これがロック史に残る大事件とも言われています。
 英国においては1970年代後半にパンクロックがハードロック/プログレッシヴロックを駆逐しましたが、米国においては90年代初頭にグランジがハードロック/ヘヴィメタルを殺すのでした。そしてグランジをはじめとした数多くのオルタナティヴロックがメジャーシーンに溢れ返ります。(ちなみに英国でパンクロックを扇動したバンドが出した作品は『Never Mind The Bollocks, Here’s The Sex Pistols』、米国でグランジ旋風を巻き起こすきっかけとなった作品は『Nevermind』。この「Never Mind」というタイトルにはロック史を動かす力でもあるのでしょうか。笑)
 さて、ニルヴァーナ以降は主流と反主流の境界線がなくなってしまい、本当の意味でのオルタナティヴロックの定義が曖昧になってしまうことになります。一度売れてしまったら、その作風で続けることはオルタナティヴ(反主流で非商業的)な姿勢ではないのではないか…と。そういった考えのもと、売れたあとの次の作品をあえて前作と異なる作風にすることでオルタナティヴな姿勢を貫くバンドもいます。なお、広義には1990年代以降の多様な音楽を全てオルタナティヴロックと呼ぶこともあるそうです。本サイトでは、一部パンクだったりポストパンク等の他ジャンルに分類しているジャンルもありますが、それ以外は概ねこの方針でオルタナティヴロックの定義づけをします。