🇺🇸 Nikki & The Corvettes (ニッキー・アンド・ザ・コルベッツ)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

Nikki And The Corvettes

1980年 1stアルバム

 ニッキー・アンド・ザ・コルベッツは米国のガールズパンクバンドで、1977年に結成して1981年に解散しました。ニッキー・コルベット(ジャケット写真中央)をリードボーカルに、コーラスとしてロリ・ジェリ(写真左)とサリー・ディー(写真右)、作曲・ギター兼プロデューサーを務めるのはピーター・ジェームズ。ライナーも情報不足で、ベースやドラムが誰なのかは調べてもよくわかりません。本作はニッキー・アンド・ザ・コルベッツの唯一作ですが、コアなパワーポップファンに受けたのか、2000年代以降にニッキー・コルベット単独で何度も来日ライブを果たしています。
 ラモーンズ直系のシンプルで爽快なロックンロールに、ニッキーの舌っ足らずな可愛らしい声が特徴的で、数曲聴いて「これだ!」と思い即購入しました。笑

 アルバムは「He’s A Mover」で幕開け。シンプルで爽やかなロックンロールに乗せてニッキーのロリータボイスが響きます。コーラス含めて「He’s a mover」の連呼が耳に残りますね。続く「You’re The One」もノリノリのロックンロールで、前曲同様やっぱりサビでは楽曲タイトルを連呼してます。笑 どの楽曲もその傾向がありますね。「C’mon」は耳に残るギターリフや躍動感のあるドラムが気持ちの良いグルーヴを生み出しています。歌はヘタウマな感じもしますが可愛らしいですね。ハンドクラップで始まるノリノリの「Just What I Need」。シンプルなロックンロールにキャッチーなメロディという点では他の楽曲も似通っていますが、個人的にはこれが一番気に入りました。実は本作最長の楽曲ですが、それでも2分46秒…他の楽曲はどれも2分前後と短いです。「Boys, Boys, Boys」は歌の音域が狭くて抑揚少なめな印象ですが、演奏の方は陽気で躍動感のあるロックンロールです。早口でまくし立てる「Let’s Go」は旧き良きロックンロールをテンポ速めに展開する、爽快なパンク曲ですね。ドラムのフェードインで始まる「Shake It Up」。歌い方がキュートですね。終始ご機嫌な音を奏でるギターはソロパートも用意されています。「Back Seat Love」はニッキーの歌をフィーチャーしています。ヘタウマですがキュートですね。続いて「I Wanna Be Your Girlfriend」。ラモーンズの「I Wanna Be Your Boyfriend」を意識していたかは分かりませんが(歌メロは似ていません)、ノリの良いパンキッシュなロックンロールです。「Summertime Fun」はイントロから弾けるような「Hey!」のコールが爽快。同じフレーズを反復する演奏は、程良い速さも相まって気持ち良いですね。「Gimme, Gimme」はパンク色のそこまで強くないロックンロール。良い意味で古く懐かしい感じです。そしてオリジナルのラスト曲は「You Make Me Crazy」。ノリの良い爽快な高速ロックンロールです。楽曲パターンは似通ってますが憎めない。

 ここからは再発時に追加されたボーナストラックです。まずは1977年発表の1stシングルより2曲で、他と比べ音質が悪いです。「Young & Crazy」はノリの良いロックンロール。スタジオライブのような印象で、音質はこもりがちなのですが臨場感があります。「Criminal Element」は旧き良きロックンロールな感じ。プチプチノイズが入っていたり、音の悪さが少し気になるところです。
 ここからは1981年発表のシングルで、前2曲に比べ音質は向上。「I Gotta Move」を聞くと、似たようなロックンロールですがアレンジ力が少し上がったような印象も。前曲が活動初期のシングルで、こちらの末期のシングルとで連続して聞くのでそのような印象を抱くのかもしれません。カウントから始まる「Girls Like Me」はストレートでパンキッシュなロックンロール。エコー気味の録音は1980年代のプロダクション故でしょうが、奏でている音楽は旧き良きロックンロールへの回帰で、その姿勢は変わりませんね。

 ボーナストラックの4曲を含めてもトータル32分ととても短いです。上手くないし楽曲パターンも似通っているのですが、明るい雰囲気で心地良く、そして可愛らしくて惹かれるものがあります。ラモーンズ好きにはオススメできる作品です。

Nikki And The Corvettes
Nikki & The Corvettes
 
 
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