🇺🇸 Stevie Nicks (スティーヴィー・ニックス)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

Bella Donna (麗しのベラ・ドンナ)

1981年 1stアルバム

 スティーヴィー・ニックス、1948年5月26日生まれ。米国アリゾナ州出身のボーカリスト、シンガーソングライターです。フリートウッド・マックのメンバーとして、そしてソロでも活動しています。1998年にはフリートウッド・マック名義で、2019年にはスティーヴィー・ニックス名義で、2度のロックの殿堂入りを果たした史上初の女性となりました。
 高校時代からの恋人リンジー・バッキンガムらとともに1698年にバンドを結成、その後デュオで「バッキンガム・ニックス」を結成して1973年にデビューします。デモテープを聴いたミック・フリートウッドによって2人はフリートウッド・マックに抜擢され、大ヒット作『噂』を生み出しました。リンジーとは破局するもバンド活動は継続、そして並行して1981年には本作でソロデビューを果たします。トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのトム・ペティ(Gt)、マイク・キャンベル(Gt)、ベンモント・テンチ(B)、スタン・リンチ(Dr)、元イーグルスのドン・ヘンリー(Vo/Dr)、ドン・フェルダー(Gt)。コーラスにはロリ・ペリーやシャロン・セラニを起用、その他にも数多くのミュージシャンが参加しています。

 タイトル曲「Bella Donna」で幕を開けます。序盤はピアノ主体でゆったりとしていますが、徐々に盛り上がっていきます。スティーヴィーの歌唱は力強くてドスが利いており、パティ・スミスっぽいかも。「Kind Of Woman」は3拍子を刻む哀愁たっぷりの楽曲。演歌のような強い哀愁が漂っており、演奏にも魅せられます。「Stop Draggin’ My Heart Around」ではトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズと共演。激しいわけではありませんがロック感のある演奏に乗せて、メロディも親しみやすい感じ。爽やかな中に切なさを感じさせる「Think About It」を挟んで、「After The Glitter Fades」は牧歌的でポップな名曲。スティーヴィーの歌う優しいメロディラインが魅力的で、耳に残ります。
 アルバム後半は代表曲「Edge Of Seventeen」で開幕。ギターが緊張感を生み出し、スティーヴィーとコーラス隊が響かせる歌は暗闇の中で歌っているような印象を受けます。少しシリアスな雰囲気ですが、ドスの利いた歌はクールでカッコ良い。「How Still My Love」はメロウで浮遊感のある演奏に乗せて、アンニュイな歌を披露します。この歌唱が聴きたかったのですが、後半はパワフルで迫力のある歌へと変わります。「Leather And Lace」は当時付き合っていたドン・ヘンリーと共演。アコギにドリーミーな鍵盤が優しく、スティーヴィーの歌にも癒されます。2番はドン・ヘンリーが歌いますが、渋い声が魅力の彼が高音域を歌うのでちょっとイメージと違うかも。でも楽曲としてはまったりとしているし、ごくシンプルながらもメロディが良いですね。「Outside The Rain」では、躍動感のある演奏に乗る気だるげな歌唱がまったりとさせてくれます。ラストの「The Highwayman」はゆったりとした楽曲です。メロディもそこまで起伏がないものの、聴いているとじんわり染み込んできます。

 フリートウッド・マックの「Rhiannon」で魅せられてソロを聴いてみましたが、可憐な高音ボイスを期待した私としては低音だみ声ばかりの本作はちょっと残念な印象。でもドスの利いた歌声でカッコ良い曲もいくつかあります。

Bella Donna (3CD Deluxe Edition)
Stevie Nicks
Bella Donna (Remastered)
Stevie Nicks
 
 

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