🇺🇸 The Doobie Brothers (ドゥービー・ブラザーズ)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

The Captain And Me (キャプテン・アンド・ミー)

1973年 3rdアルバム

 米国カリフォルニア州出身のロックバンド、ドゥービー・ブラザーズ。トム・ジョンストン(Gt/Vo)、ジョン・ハートマン(Dr/Vo)、パトリック・シモンズ(Gt/Vo)、デイヴ・ショグレン(B)の4人で結成。後にマイケル・ホサック(Dr)が加わってツインギターだけでなくツインドラム体制が完成。2ndアルバムの録音時にショグレンが脱退し、後任にタイラン・ポーター(B/Vo)が加入します。この5名体制で本作が制作されました。
 プロデューサーはテッド・テンプルマン。解散までドゥービー・ブラザーズの作品を手掛けたほか、ヴァン・モリソンやヴァン・ヘイレン等のヒットにも貢献しています。

 イントロで陽気なシンセが響く「Natural Thing」で開幕。歌が始まると声質もあってかイーグルスっぽい雰囲気も感じます。カラッとして爽やかな1曲です。続いてカントリーロックの名曲「Long Train Runnin’」。小気味良いカッティングが爽快で、そこに合わせる唸るベースやパーカッションもノリの良さを引き立てます。少し哀愁を纏った歌メロ、中盤のハーモニカ無双、聴きごたえのある1曲です。「China Grove」も名曲。軽快で少しハードで、カラッとしたアメリカンなロックンロールです。跳ねたリズムが気持ち良い。個人的にはこの楽曲を聴いてUFOっぽいと思いました。ボーカルもどこかフィル・モグに似た声ですね。そして「Dark Eyed Cajun Woman」は、グルーヴィなサウンドに乗せてブルージーな楽曲を展開。ストリングスが楽曲を彩ります。「Clear As The Driven Snow」はアコギの美しい1曲。中盤でメロディをがらっと変え、終盤にはグルーヴ感抜群のベースが主導するノリの良い楽曲に変貌。変化に富んだ1曲です。
 アルバム後半は「Without You」で幕開け。爽快なロックンロールです。適度にヘヴィなギターを中心に軽快なハードロックを展開。更にコーラスワークで爽やかに聴かせます。終盤のテクニカルなドラムが良い感じ。一転して「South City Midnight Lady」はアコギ主体のサウンドはカラッとしていますが、歌は少し切ない。メロディの美しい1曲で、ゆったりとした雰囲気に癒されます。「Evil Woman」は渋くてブルージーなギターに、ファンキーなベースとエコー処理を効かせたドラムが、気持ちの良いノリを作り出します。グルーヴ感がとても強く、身体が自然とリズムを刻み出します。1分足らずのインストゥルメンタル「Busted Down Around O’Connelly Corners」で一旦流れを整え、ノリノリな「Ukiah」に繋ぎます。これもグルーヴ感が強く、ソウルフルな歌メロを引き立てます。最後に表題曲「The Captain And Me」。アコギが爽やかさを作り、うねるベースが躍動感を生み出す。そして心地良いサウンドが出来上がります。

 湿り気のないカラッとしたアメリカンなサウンドで、アップテンポなロックンロールとメロディアスな歌の配置も良い。晴れた日のドライブに向いていそうな作品です。

The Captain And Me
The Doobie Brothers
 
 
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