🇬🇧 Blind Faith (ブラインド・フェイス)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

Blind Faith (スーパー・ジャイアンツ)

1969年 1stアルバム

 イングランド出身のロックバンド、ブラインド・フェイス。クリーム解散後のエリック・クラプトン(Gt/Vo)とジンジャー・ベイカー(Dr)、そして元スペンサー・デイヴィス・グループ/トラフィックのスティーヴ・ウィンウッド(Vo/Gt/Key)、元ファミリー/トラフィックのリック・グレッチ(B)という、名の知れたミュージシャンにより結成されたスーパーグループでした。
 本作はブラインド・フェイスの唯一作ですが、全英・全米ともに1位を獲得しました。ジャケット写真に写る裸の少女は波紋を呼んだそうです。プロデューサーには、ローリング・ストーンズを手掛けるジミー・ミラーが就きました。

 オープニング曲「Had To Cry Today」は9分近い楽曲で、ブルージーなギターがイントロを渋く飾ります。ゆったりとしたテンポで気だるいですが、その中でドラムが力強く響き渡ります。続く「Can’t Find My Way Home」は一転して、アコギを用いてフォーキーな雰囲気です。ファルセット気味に歌うウィンウッドの歌も柔らかい印象で、まったりしています。でも時々シンバルの破裂音がバシンと強烈に響くんです。クラプトンがボーカルを取る「Well All Right」は、ロックンローラー バディ・ホリーのカバー曲。明るくキャッチーで牧歌的な雰囲気も感じられますが、オルガンやドラムがかなりヘヴィでメリハリをつけます。終盤はダンサブルなリズム隊に軽快なピアノが気持ち良い。続いて「Presence Of The Lord」は唯一のクラプトン作曲(歌はウィンウッド)。前半は切ないメロディが魅力的ですね。後半はブルージーなギターを皮切りに、ハードでスリリングな演奏バトルへと発展します。
 アルバム後半は「Sea Of Joy」で幕開け。渋くブルージーなギターにオルガンが絡みますが、アコギが鳴り出すと泥臭さは薄れてカラッと晴れやかな感じになります。終盤ではグレッチの弾くヴァイオリンが優しい音色を奏でています。そしてウィンウッドのキーの高い歌は突き抜けるかのよう。最後の「Do What You Like」は15分を超える楽曲です。ジャジーですが緊張感漂うリズム隊を軸に、サイケも織り交ぜたようなオリエンタルな雰囲気で、テンポは比較的ゆったりとしつつも、どこかひりついていて焦燥感を掻き立てます。9分辺りからベイカーのドラムソロに変わり、どんどんテンションが高まっていきますが、ラスト2分で本筋に戻ってきて終了。

 泥臭く気だるい楽曲が溢れていますが、ラストの「Do What You Like」は緊張感溢れる演奏で魅せてくれます。

 泥臭さと

Blind Faith
Blind Faith
 
 

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 エリック・クラプトンとジンジャー・ベイカーの古巣。

 
 ブラインド・フェイス解散後にエリック・クラプトンが結成。
 
 エリック・クラプトンのソロ活動。
 
 
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