🇬🇧 Brand X (ブランドX)

レビュー作品数: 1
  

スタジオ盤

Unorthodox Behaviour (アンオーソドックス・ビヘイヴィアー/異常行為)

1976年 1stアルバム

 ブランドXはイングランドのフュージョンバンドで、1975年に結成しました。ジェネシスフィル・コリンズのサイドプロジェクトに見られがちですが、あくまでメンバーの1人としての参加で、ドラマーの枠には元キング・クリムゾンのビル・ブラッフォードも候補にいたそうです。ジョン・グッドサル(Gt)、パーシー・ジョーンズ(B)、ロビン・ラムリー(Key)、ジャック・ランカスター(Sax)で結成、そこにフィル・コリンズ(Dr)も加わりました。バンドとデニス・マッケイの共同プロデュース。

 「Nuclear Burn」で幕開け。ジョーンズの這うようなベースが強烈なインパクトを放ち、また手数の多いコリンズのドラムは緊張感を生み出します。中盤からはキーボードやギターがキャッチーなメロディを作り出しますが、全体的には緊迫していて、手に汗握るとてもスリリングな演奏バトルを展開します。疾走感もある名曲です。フュージョンですがプログレにも通じる印象。「Euthanasia Waltz」は一転して穏やかで憂いを感じさせます。ワルツを刻みながら徐々にスリリングに盛り上げていきます。時折心地良さを見せてくれますが、リズム隊の2人が作る緊張感は中々強烈。続く「Born Ugly」は8分に渡る楽曲。前半はファンキーな印象で、リズミカルでグルーヴィだしピアノの音色も軽やかなのですが、若干不穏な印象も付き纏います。ラムリーの聴かせるピアノソロは少しメランコリックな印象。中盤からは少しリズムを変えます。グッドサルの緊張感漂うギターソロ、ピアノソロなど即興的で奔放な演奏を繰り広げつつも、時折同じフレーズで引き締めてきます。
 アルバム後半のオープニングは「Smacks Of Euphoric Hysteria」。ハードなギターと不穏なキーボードが交互に繰り返され、そしてベースがグワングワン動きます。中盤はシンセも活躍。終盤は不気味な雰囲気です。そして8分半に及ぶタイトル曲「Unorthodox Behaviour」。序盤は実験的でメロディらしいメロディもなく、リズムを刻むコリンズのドラムをバックに、好き勝手に色々試しているような感じ。そこから緩やかに纏まっていきますが、あまり統率感はないですね。ファンキーなギター、効果音のようなシンセ、時折鳴るパーカッション…実験的で難解です。終盤は爆音ベースが結構強烈。「Running On Three」は疾走感溢れるスリリングな楽曲です。高いテンションで激しい演奏がぶつかり合います。ギターとキーボードがユニゾンする主旋律は結構明るくて爽やかですが、恐ろしいほど緊迫したリズム隊がとにかくカッコ良い。ラストの「Touch Wood」はアコースティックな1曲。小気味良くリズミカルな演奏が心地良いですが、特に大きな盛り上がりもなく終わります。

 名曲「Nuclear Burn」の圧倒的な緊張感。疾走曲はスリリングですが難解な楽曲も多くて、アルバムトータルだと若干取っつきにくい印象です。

Unorthodox Behaviour
Brand X
 
 

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 フィル・コリンズ(Dr)の本家バンド活動とソロ活動。

 
 
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