🇬🇧 Peter Frampton (ピーター・フランプトン)

レビュー作品数: 1
  

ライブ盤

Frampton Comes Alive! (フランプトン・カムズ・アライヴ!)

1976å¹´

 ピーター・フランプトンはイングランド出身のロックミュージシャンで、1950年4月22日生まれ。美少年だったこともあり、所属していたポップロックバンドのハードではアイドル的な扱いを受け、そんな扱いに嫌気がさしてハードを脱退。そして同時期にスティーヴ・マリオットと意気投合してハンブル・パイを結成しますが、徐々に音楽性の違いで居場所を失い1972年に脱退。ここからソロキャリアがスタートします。ジョージ・ハリスンやニルソンらのレコーディングに参加してキャリアを積みながらソロ活動で米国ツアーを行い、その模様を収めた本作『フランプトン・カムズ・アライヴ!』は全世界で1000万枚以上を売り上げるという大成功したライブ盤となりました。
 フランプトン(Vo/Gt)を支えるメンバーはジョン・メイヨー(Gt/Key)、スタンリー・シェルドン(B)、ジョン・サイオモス(Dr)。

 当時はレコード2枚組でしたが、CD化で1枚になっています。なお2001年に発売されたデラックス・エディションではボーナストラックが付いてCD2枚組のボリュームになりました。本項ではデラックスではないオリジナルをレビューします。
 大歓声で迎え入れられて始まる「Introduction/Something’s Happening」。明るく爽やかな曲調でノリの良い歌も良いですが、特にフランプトンのギターソロが聴きどころです。クリーンな音色で、とても爽やかで魅力的なのです。「Doobie Wah」では会場が手拍子して盛り上げます。サイオモスのドラムとメイヨーのファンキーなリズムギターが、軽快でリズミカルな演奏を繰り広げます。続いて「Show Me The Way」ではトーキングモジュレーターを用いています。トーキングモジュレーターというとボン・ジョヴィのようにワウワウゲロゲロ言ってるイメージが強いのですが、この楽曲ではそこまで強い癖はないですね。そしてキャッチーな歌メロが爽やかで魅力的です。「It’s A Plain Shame」はカラッとして泥臭さがあるロックンロール。フランプトンはブリティッシュですが、アメリカンな雰囲気です。アコギに持ち替えて「All I Want To Be (Is By Your Side)」。フランプトンの弾き語りで、歌唱は結構パワフルでアツいんですが、それに負けないくらい観客の熱狂も伝わってきます。「Wind Of Change」もアコギ弾き語りで、牧歌的な雰囲気を出しつつも歌は結構アツい。「Baby, I Love Your Way」でバンドメンバーが加わり、カントリーっぽい音色を奏でます。歌はメロディアスで、ゆったりとしつつも哀愁が漂っていますね。メイヨーのオルガンが良いアクセントになっています。続く「I Wanna Go To The Sun」は7分超の楽曲。観客の手拍子でノリ良く始まります。ギターが時折影を落としたり、優雅なギターソロで魅せたりします。「Penny For Your Thoughts」は1分半程度のインストゥルメンタル。アコギが心地良い音色を奏でて至福のひとときを過ごせますが、フランプトンの魅力はギタープレイにある気がします。そして大歓声から続く「(I’ll Give You) Money」。力強いドラムから、ハードでブルージーなギターが展開。泥臭いのですが、間奏でのフランプトンのギターはどんよりした空気を切り裂くくらいにキレッキレです。「Shine On」はハードで骨太のロックンロール。力強い演奏ですが、歌は結構キャッチーですね。そして「Jumpin’ Jack Flash」はローリング・ストーンズのカバー。8分近くて原曲の2倍ほどに延長されていますが、中盤に即興的な演奏を挟んでいるからでしょうか。原曲の跳ねるような躍動感は減退し、ややテンポを落として若干ヘヴィになっている感じです。ややサイケな浮遊感を持つ終盤の演奏が心地良いです。「Lines On My Face」はやや神秘的なメロディからメロウな歌を展開。中盤の、夢想的な空間に響き渡るギターソロが心地良いです。最後に14分超の「Do You Feel Like We Do」。少し落ち着いた雰囲気の楽曲ですね。歌がひと段落するとキーボードソロやギターソロなどの即興演奏で楽しませ、後半はトーキングモジュレーターを披露するたび観客の歓声が響き渡ります。そしてラスト2分はバンドアンサンブルを聴かせますが、これまでまったりソロを聴かせた反動かとてもスリリングです。

 会場の熱狂からフランプトン人気が窺え、大ヒットしたのも頷けます。キャッチーな歌も勿論良いですが、いくつかの楽曲で聴けるフランプトンのギターソロが特に魅力的です。

Frampton Comes Alive! (Deluxe Edition)
Peter Frampton
Frampton Comes Alive!
Peter Frampton
 
 

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 ピーター・フランプトンの古巣。

 
 『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』でギタリストとして全面的に参加。
 
 
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